44歳、女、会社員。20代の全てを愛人として過ごした

44歳の独身女性です。

ちなみに、愛人だった過去が影響して独身のままなわけではありません。

今は別の、お互い独身のパートナーと10年ほど一緒に暮らしてそこそこ幸せに過ごしています。


20年以上前の話になります。

19歳から32歳ぐらいまで、既婚者と交際していました。

同じ趣味を持ち、同じその趣味グループに所属していた11歳上の教員をしている男性でした。

ちなみに奥様もかつてはこのグループに所属しており、彼との結婚・出産(いわゆる「できちゃった婚」だったそうです)を機にグループを抜けていたので、私とは所属時期が被っていませんでした。


子供も2人いたため、おそらく、彼自身、お手軽に非日常を経験したかっただけなのでしょう。

特に贅沢をさせてもらえることもなく、時には私がお金を出したりもしていました(もちろん私の就職後ですが)。

13年の間にはそれなりに修羅場もありました。

彼が奥様に誤爆メールを打ったのです。

私の両親にバレてしまった時にはさすがに「人生終わった」と思いましたが、その後も「別れました」という体で、関係は続いていました。


後になって、共通の知人から聞いた話ですが、その頃彼は、自分の教え子にも手を出していたそうです。

しかも何人も。

私も、彼の明らかに不審な言動で一人は見抜きましたが、まさか何人もに手を出しているとは…別れた後に聞いた話なので笑って済ますことが出来ましたが、もし交際当時、その話を聞いていたら発狂していたかもしれません。

何故なら、20代前半に、私は彼の子を中絶していたからです。

彼もこの事実を知っています。

中絶費用は彼が出したんですから。

もしあの時に産んでいたら、今頃はもう成人している子供がいたわけです、私にも…。


30歳を過ぎ、さすがに私も大人になり、「大人の男」として魅力的だと思っていた彼が、急に大人になり切れない情けない男に思えてきてしまい、別れはあっさりやってきました。

別れを切り出したのは私です。

結局、何事についても彼は私に対して責任を取りたくなかったのだと思います。


20代という輝かしい年代の全てをそんな彼との不毛な不倫に捧げてしまったわけですが、実は少しも後悔はしていません。

私自身、本当に彼を好きだと思って一緒にいたからです。

離れるのと、愛人のままそばにいるのとを天秤にかけ、どちらが自分にとってより幸せか、という事を基準に、事あるごとに選択してきたのは私自身だからです。


どんな恋愛をしていても、自分さえ見失わずに、自分の責任くらいは自分で取るぐらいの腹を決めれば、この先何があっても、前を向いて生きていけると思います。

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