私は44歳の女性で、在宅の仕事をしています。私が会社の社長の愛人となったのは、22歳から25歳までの間のことでした。キッカケはやっぱりお金でした。当時は父親の借金を返す為に、昼間はファミレスでバイトをして、夜はホステスをしていたのですが、肉体的にはかなり辛く、いつも疲れていました。そんな時に、お店のお客さんから愛人として契約しないかと持ちかけられました。最初は、かなり迷いました。でも、心のどこかで投げやりな気持ちもあったし、そのお客さんはいつも私の悩みの相談に乗ってくれて良い人だと思っていたんです。それで、私は愛人となることを決めたんです。愛人とは言っても、まるで普通のカップルのような日々でした。たまに会ってはデートをしたり、彼が海外に行く時には一緒に連れていってもらえて、それなりに楽しく過ごせました。ただ、違うのは毎月30万円ほど振り込まれる事でした。お金は確かにありがたいのですが、正直、通帳を見る度に自分は愛人なのだと思い知らされるようでした。それに、何も知らずにいる彼の奥さんや私の両親に対しても申し訳ない気がして、気持ちが塞がる日が続きました。そして、一番辛かったのは彼に対しての罪悪感です。ケンカばかりでしたが、私を愛してくれているのに。お金の為にこんな事をしてと、自分を責める日々でした。それに、とても優しい人でしたが次第に私を所有物のように扱い始めたんです。少しでも待ち合わせに遅れると不機嫌になったり、ホテルへ行くにも私の都合などお構い無しでした。そして、会社や奥さんへの不満を私に当たり散らす事もあり、私は愛人契約をした事を後悔しました。奥さんがいる人との愛人生活は、決して優雅なものではありません。並んで歩く事も出来ないし、レストランだって近くではダメなので、いつも遠くに行かなくてはなりませんでした。隠れて会わなくてはいけない後ろめたさと、自分はお金で買われたのだと思うと自分への嫌悪感もありました。やっぱり、愛している彼との交際を大切にしなくてはと思い、別れる事にしました。その時もあっさりしていて、私にはなんの感情もなかったんだと改めて感じました。もし、お金の為に愛人になろうとしている人がいたら、少し考えてみて欲しいです。金銭的には豊かになりますが、気持ちまでは満たされる事はありません。
22歳親の借金を払う為に会社の社長の愛人となった時の後悔
