当時の私は水商売をしていた30代でした。源氏名は愛(ペンネーム)。愛人への憧れみたいなものは何となくありました。しかし、バブル崩壊後の愛人事情って悪くなる一方だという話も聞いていたので実際どういうもんなんだろう?という興味はあったんです。当時の私は婚活もしていましたが、このまま独身なら愛人もいいかな?という思いでした。特にパパ活していたわけでもなく、愛人にしてくれそうな人を探してもいませんでしたが常連のお客様が「愛人にならないか?」と誘ってきたんです。そのお客様は、車関係の会社を経営している社長さんA氏でした。頭はハゲで、顔はスケベそうなおじいちゃん。口説き方もすごく具体的で、何度も誘われました。他のお客様に誘われた時もそうでしたが愛人は月給制ではなく歩合制。マンションなどは買ってくれない。週に一度は会う。という条件でした。A氏も提示してくる条件はほぼ一緒でした。お部屋を提供しないが、家具や家電は買ってあげる。お小遣いは一回5万円で月に4回か5回会うこと。彼氏が家にいる時は違う日でもOKという条件でした。このギトギトしたA氏と愛人関係になるのは生理的に受け付けないけれど報酬は有難いなと感じました。そしたら、そのA氏。他にも5人愛人がいて日替わりで楽しんでいる事が発覚しました。奥さんや娘、娘の同級生を巻き込んで夫婦喧嘩が勃発したんです。何でも奥さんが一番怒っていたのは、一番年上の愛人の存在と娘の友達を愛人にしていた事でした。意外とパワフルなA氏に関心さえしてしまった。私は、A氏から愛人へ誘われている事は誰にも話さなかったけれどこういう事態になるのだけは避けたいなぁとしみじみ思ってしまって。A氏にはお断りしたんです。高齢になっても元気なのは良い事ですが、元気過ぎるのも大変だね。なんと5人の愛人の中には20代の女の子もいたと聞いた時は気絶しそうでした。何度断っても、しつこく誘ってきたA氏でしたが奥さんに釘を刺されてからは愛人の数を減らしたみたいです。
愛人が日替わりでいる社長A氏、のちに揉め事になるのが分かったのでお断りした
